他の教室の「満席」に焦ってしまうハンドメイド講師さんへ

こんにちは。村上秀美です。
先生という仕事を無理なく続けたいハンドメイド講師さんへ
教室を続ける仕組みづくりをお伝えしています。
ほかの先生のInstagramやブログに「満席になりました」と書いてあるのを見て、気持ちがザワザワすることはありませんか?
「あの先生のところには、たくさん生徒さんが集まっているんだろうな」
「それに比べて、わたしの教室は……」
でもね、「満席」という言葉や、書かれている人数だけを見て、自分はダメだと思わなくていいんです。
その発信から見えることと、実際の教室の中身は、分けて考えてほしいなと思います。
「満席」って、何人だと思いますか?
ある教室の募集に「満席です」と書いてあったら、あなたは何人くらい集まっていると思いますか?
10人くらいでしょうか?
30人くらいでしょうか?
それとも、4人?
同じ言葉を見ていても、思い浮かべる人数は人によって違いますよね。
定員が4人の教室なら、4人集まれば満席です。
でも、見た人が4人ではなく、10人、20人と想像していたら、実際の人数を知らないまま「すごい教室なんだな」と思ってしまうかもしれません。
自分の教室には3人の生徒さんがいて、ほかの先生が「満席」と書いている。
それだけで、「あの先生のところには15人も20人もいるのに、わたしは3人しかいない」と比べるのは違いますよね。
相手の人数は、まだ分かっていないのですから。

「募集します」「残り1席」「満席」の間にあったこと
以前、ある方から、こんなお話を聞きました。
定員6人でレッスンを募集したところ、3人のお申し込みがあったそうです。
ただ、そこからなかなか増えなかった。
すると、相談していたコンサル先生から、募集人数を途中で4人に変えるように言われたそうなんです。
すでに3人のお申し込みがあるので、定員を4人にすると「残り1席」と案内できますよね。
「残り1席です」と案内したところ、1人のお申し込みが入り、4人で満席になったというお話でした。
発信を見ている人に見えるのは、「募集します」「残り1席です」「満席になりました」という流れです。
途中で(裏で)募集人数を変えたことまでは、分かりません。
こんなふうに、「満席」という発信は作れるんです。
もちろん、ほかの先生の満席が全部そうだと言いたいわけではありません。
ただ、発信の言葉だけでは分からないこともあると知っていたら、必要以上に焦ったり、自分を低く見たりしなくて済むと思いませんか?
自分がモヤモヤする見せ方に、合わせなくていい
でもね、そのお話をしてくださった方は、「なんかモヤモヤしたんだよね」とおっしゃっていました。
わたしも、そのお気持ちはよく分かります。
お仕事をしていくうえで、見せ方が大切なことは、わたしも経験してきて十分承知しています。
同じ4人でも、「4人しか集まらなかった」と見せるのか、「満席になりました」と見せるのかで、伝わる印象は変わりますよね。
でも、自分の中でどう感じるか、もすごく大切。
「嘘を書いたわけではないけれど、なんだかモヤモヤする」
そう感じるのなら、無理にその方法を使わず、自分が納得できる言葉で伝えたらいいと、わたしは思っています。
もちろん、たくさんの方に来ていただけたらうれしいですよね。
でも、何人集まったかということよりも、来てくださった方一人ひとりにきちんと向き合って、心を込めて教えてくれる。
生徒さんは、そんな先生に習いたいと思うとわたしは思うんです。
だから、どう見せたらすごく見えるかだけでなく、自分がどんな先生でいたいのかも、大切にしてほしいなと思います。

実績の数字も、その中身まで見てみる
人数の数字が書いてあると、すごそうに見えることもありますよね。
わたし自身も、延べ人数で教えてきた実績を発信しています。
でも、「延べ人数」には、同じ方が繰り返し来てくださった回数も含まれています。
その人数の生徒さん全員が、別々の方だという意味ではないんです。
数字を伝えることには、信用につながる役割もあります。
わたしの場合は、協会を運営する立場として、認定講師さんたちへの信用にも関わるので、そういう伝え方、見せ方をしてきました。
ただ、見る側としては、「どんな数字なのかな」と、その中身も見他方がいいと思います。
料金や会場が違う教室を、人数だけで比べない
同じハンドメイドのレッスンでも、いろいろ条件が違いますよね。
たとえば、公民館などで行う安価な受講料の講座と、会場費がかかる場所で、それに見合うレッスン代をいただいて開く教室。
公民館や地区のコミュニティセンターでの講座は、地区の広報で全世帯にお知らせしてくれるけど、自分でやろうとすると自分で生徒さんを集めなくてはいけない。
こんなふうに、条件が違うのに、ほかの先生のところには、たくさん生徒さんがいるのに、自分のところは・・・とそのまま比べてしまう。
何人を定員にしているのか。
どんな料金で、どんな場所で開いているのか。
表面だけでは見えてこない部分にも、目を向けてみてくださいね。

「あの先生はすごい、わたしはダメ」で終わらせない
これは、同じ教室の先生として発信を見るときも、自分が何かを習おうとするときも、同じです。
「満席だから人気があるんだ」「人数が多いからすごいんだ」と思う前に、その中身はどうなのかな、と考えてみる。
見せ方の仕組みを知っていれば、ほかの先生の発信に、無駄に心をザワザワさせなくていいんです。
「あの先生と比べて、わたしはダメだな」と決める必要もありません。
自分らしく、自分のできる範囲でやっていけばいいと、わたしは思っています。
今度、「満席」という他の先生の発信が気になったときは、自分がどんな人数や条件を想像したのか、実際はどうなのか、少し立ち止まって考えてみてくださいね。


