ハンドメイド教室の先生のための通信講座の作り方

  • 「近くだったら習えるのに。」と言ってくれる人がいる
  • レッスン時間や日程が合わないから、と言われて残念な気持ちになる
  • 対面レッスンでは、教えられる人数が限られる

こんなふうに思っているお教室の先生、通信講座を始めてみませんか?

通信講座、やってみたいけど、動画とか撮らないといけないんでしょ?

ちょっとハードル高いなぁ・・・

それにいったい何から始めたらいいのかわからないし。

通信講座を始めてみたいけど、こんなふうに思っている先生方も多いと思います。

そこで、今回はハンドメイド教室の先生へ、通信講座のやり方をお伝えします。

わたしは2016年から通信講座を始めて、200人を超える方に受講していただいています。

テキスト形式でも動画レッスンでもやっているので、何か参考になることがあるとうれしいです。

目次

ハンドメイド教室の先生が通信講座をやった方がいい理由

生徒さんの立場から見たハンドメイド教室の先生が通信講座をやった方がいい理由

生徒さん側から見たハンドメイドの先生が通信講座をやってくれるといい理由は、より多くの生徒さんに届けられることです。

インスタグラムに作品をアップすると

「近くだったら、習いに行きたかったです!」

と、コメントが入ることはありませんか?

習いに行きたいけど

  • 遠くて行けない
  • 仕事で時間が合わない
  • 介護や子育てなどで自分の時間が自由にならない

という方が多いのです。

また、自分の都合に合わせて、自分のペースで作りたい、という方もいらっしゃいます。

あなたのハンドメイド教室のレッスンを通信講座にすることは、「習いに行きたいけど、行けない理由がある」生徒さんにとっては、とてもうれしいことなのです。

講師の立場から見たハンドメイド教室の先生が通信講座をやった方がいい理由

講師の立場から見た、ハンドメイドの先生が通信講座をやるといい理由もお伝えしますね。

商圏が広がる

対面レッスンでは、お教室をやっている場所に来ていただかないとレッスンを受けてもらえません。

でも通信講座なら日本全国だけでなく世界中の方に受講してもらえます。

自分が直接教えなくてもいい

対面でレッスンをしていると、一度に教えられる人数の制限があります。

通信講座は、テキストや動画を使ってのレッスンです。

一度、テキストや動画を作ってしまえば、あとは何人の生徒さんが来てもそれを見ていただけばよく、人数の制限がありません。

また対面レッスンでは、違う生徒さんに何度も同じことをお伝えしなくてはいけませんよね。

でも通信講座は、同じことを生徒さん全員に説明する必要はなく、できたテキストや動画を見ていただければいいのです。

それから、自分が病気や事故などでレッスンができなくなってしまった場合でも、通信講座なら受講していただけます。

収入アップにつながる

商圏も増えて、新しい受講生さんが増える。

これだけでも、収入アップに繋がります。

それに加えて、既存の生徒さんにも、通信講座として作ったものを復習用などに活用していただくこともできるし、教材としてご購入いただくこともでき、今までのレッスン代にプラスすることができます。

このように、あなたのハンドメイド教室のレッスンを通信講座化することは、生徒さんにとっても先生側に取ってもメリットがたくさんあるのです。

ハンドメイド教室の通信講座ってどうやって作ればいいの?

ハンドメイド教室を通信講座化することのメリットがたくさんあることはわかった。

とは言え、「ハードルが高くて、なかなか始められないんだよね。」

という方もいらっしゃると思いますので、通信講座の作り方をお伝えしますね。

ハンドメイド教室の通信講座は、わざわざ作らなくてもいい

「え?通信講座を作らなくていいってどういうこと?」

って思われましたか?

多くのハンドメイド教室の先生は、「通信講座を新たに作らなければいけない」と思っているかもしれません。

そのために新しい教材を用意して・・・となると、なかなか進まなくなってしまいます。

わたしがオススメするのは、【通信講座化】です。

新たに通信講座用のレッスン内容や教材を用意するのではなく、今、あなたのお教室でやっているレッスンをそのまま通信講座にするのです。

つまり、あなたがふだん対面レッスンに来ている生徒さんに教えているのと同じ内容で、通信講座を作るということです。

普段のレッスンを通信講座化することのメリット

新しくレッスン内容や教材を用意して、通信講座を作るのではなく、普段のレッスンを通信講座化することのメリットをお伝えしますね。

それは、先生側が教え慣れているということです。

普段レッスンをしていると、ここは生徒さんが間違えやすいところとか、伝えるのに注意が必要なところ、というのがあると思います。

通信講座にする時は、そこを特に注意して作ります。

新しい教材で用意すると、その注意が必要な部分がわかりません。

通信講座は直接のやりとりができない分、生徒さんの「わからない」ができるだけ少なくなるように準備しなければいけません。

注意点がわからない、というのは、通信講座を作る時のハンデになってしまうので、普段のレッスンで教えていることを通信講座化する方が良いのです。

まずは、あなたがやっているレッスンの中で、比較的簡単な作品を通信講座化してみましょう。

材料はどうする?

普段のレッスンでは、先生がレッスンの材料を用意するということが多いと思います。

では、通信講座にした場合はどうしたらいいでしょうか?

これは、そのハンドメイドの種類によって違います。

例えば、なかなか手に入りにくい材料を使ったり、余分がたくさん出てしまうようでしたら、材料つきにする方が生徒さんは助かりますよね。

どこででも購入することができるものでしたら、生徒さんご自身で揃えてもらう方が、好みの色などで選んでもらえます。

生徒さん自身で揃えてもらう場合は、「ここで売っています」などの情報もお伝えしてあげると親切ですね。

また、自分で用意できる人はしてもらって、できない人はこちらで準備も可能、などの選択制でもいいです。

いずれにしても、生徒さんの気持ちになってより良い方法を考えましょう。

一方通行の通信講座なのか、やりとりができる通信レッスンなのか?

一口に通信講座といってもいろいろなスタイルがあります。

例えば

  • テキストを見て、生徒さんが自分で作るだけの一方通行の講座
  • わからないところは先生に聞くことができるレッスンに近い講座
  • できた作品の添削をしてもらえる講座
  • 受講生さんでグループを作って、交流できる講座

などです。

やり方によっては、最初にお伝えしたメリットのように、先生自身が関わらなくてもいい、というわけにはいきません。

でもやはり、先生と関われることで、講座(先生)の良さが伝わります。

通信講座をきっかけに、対面レッスンに来てくださる生徒さんや、別の講座を受講してくださる方もいらっしゃいますので

完全な一方通行よりも、何らか形で生徒さんと関わるスタイルをお勧めします。

ハンドメイド教室の通信講座は、やっぱり動画が必要?

急速にオンライン化された現在、わたし達のような一般人にも動画が作れる時代になりました。

わたしも、動画レッスンをやっているので20分前後の動画を200本近く作ってきました。

最初は、動画を撮ることも、編集することもすごく時間がかかりましたよ。

でも、さすがに200本近く作ることで慣れました。

「これから、どんどん通信講座で動画を作っていこう」と思っている方は、最初は大変ですがだんだん慣れてくるので、動画に挑戦することをお勧めします。

だけどやっぱり、動画はハードルが高いですよね。

そんな方は、テキストで大丈夫。

もちろん、ハンドメイドは、実際の手の動きなどを見てもらえる動画の方がわかりやすいと思います。

それでも、生徒さんの中には

  • テキストの方が好き
  • テキストはわざわざ止めなくてもいいからやりやすい
  • どこだったっけ?って見たい所が探しやすい

と、おっしゃられる方もいらっしゃいます。

なので、通信講座=動画 と決めつけなくてもいいのではないでしょうか?

実際、わたしは動画レッスンもやっていますが、テキストでの通信講座もやっていて、受講してくださる方もいます。

また、テキストだけ、動画だけと、わけなくても、基本的にはテキストで説明し、分かりにくい部分だけ動画で説明するという方法もあります。

ハンドメイド教室の通信講座をテキストで作る場合

あなたが普段のレッスンで、テキストを作ってあるのなら、それにレッスンで生徒さんにお伝えしている注意点などを追加すれば、通信講座のテキストができあがります。

テキストを作ってない方は、作る手順に沿って、写真を撮っていきましょう。

撮った写真を、ワードやパワーポイントなどに順番に並べて、説明する言葉を添えます。

写真を撮るときのポイントとしては、ただ何となく撮るのでななく、説明する言葉を一緒に考えること。

説明にあった写真を撮ることで、編集作業が楽になります。

ハンドメイド教室の通信講座を動画で作る場合

通信講座を動画で作る場合は、作り方を順番に撮影して、編集することになります。

これは、テキストで作る時も同じです。

やり方、作る時のポイントなどについて詳しくは、また別の記事でお伝えしますが、動画を扱うとなるとある程度準備が必要になります。

準備というのは、撮影や編集などに関わる道具。

撮影はスマホでも大丈夫ですが、編集はPCをオススメします。

ハンドメイド教室の通信講座を作ったら、どうやって生徒さんに渡せばいいの?

通信講座を作ったら、それをどのように生徒さんに見てもらえば(お渡しすれば)いいのでしょうか?

その方法をお伝えしますね。

テキスト形式の通信講座の場合

テキスト形式で、通信講座を作った場合、2種類の方法があります。

送付する

印刷したテキストの場合や、材料がある場合は送付します。

テキストの印刷はプリンターでプリントしてもいいですが

  • ラクスル
  • プリントパック
  • 製本直送

などのサービスを利用するとより本格的な冊子になります。

PDFで配布する

テキストのみの場合、印刷をせずにPDF形式にすることで、メールなどで送ることもできます。

PDF形式ですと、大きく拡大してみることもできるので、生徒さんにとってもうれしいですね。

動画形式の通信講座の場合

動画のファイルは容量が大きいので、そのままお渡しするというのは難しいです。

そのため動画形式で通信講座を作った場合は、お渡しの仕方を工夫する必要があります。

いくつか方法がありますので、紹介しますね。

動画共有サービスを利用する

動画共有サービスとは、YoutubeやVimeoのような、作った動画を投稿して、それを第3者に見てもらうためのものです。

URLを知っている人にだけ見せたり、動画にパスワードをかけたりすることもできます。

アップした動画のURLやパスワードを生徒さんにお知らせして見ていただきます。

ただ、Youtubeは、料金を支払った人のみが見られるというような使い方は規約違反になるそうです。

それぞれのサービスの規約を確認して使いましょう。

記憶媒体に記録する

USBやDVDなどに動画を記録し、それを送付することもできます。

このような外部の記憶媒体を利用すれば、パソコンの容量を容量を気にする事がありません。

ただ、見られる場所(PCやTVのある場所など)が限定されるという生徒さん側のデメリットがあります。

ファイル転送サービスを利用する

ファイル転送サービスとは、外部のサーバーに動画をアップロードし共有するためのサービスです。

URLをメールでお伝えして生徒さんに見ていただきます。

ギガファイル便、データ便と言われる物があります。

オンラインストレージを利用する

オンラインストレージに動画を預けて、共有する方法もあります。

iCloud、Googleフォト、DropBoxのようなものをオンラインストレージと呼びます。

無料で使えますが、容量が決まっています。

そのため講座の内容によっては、容量をオーバーしてしまうことがあるので注意が必要です。

実際にわたしがやっている方法

それでは、わたしが通信講座をどのようにお渡ししているのか、実際にやっている方法をお伝えしますね。

わたしは、テキスト形式と動画形式、2種類の方法で通信講座をやっています。

テキスト形式は、製本直送というところで印刷して冊子にしたものを、レターパックライトを使って郵送しています。

動画形式のものは、Vimeoにアップしたものを、協会のHPの専用ページにのせて見てもらっています。

専用ページは、生徒さんにのみURLをお知らせして、パスワードを入れないと見られないようになっています。

ハンドメイド教室の先生のための通信講座の作り方 まとめ

ハンドメイド教室の先生のための通信講座の作り方をお伝えしてきました。

作る時は、少し大変ですが一度作ってしまえばあとは同じものを販売するだけ。

遠くの方にもあなたのハンドメイドをお伝えでき、喜んでいただけるので、ハンドメイド教室の先生には通信講座を作ることをオススメします。

通信講座を始めてみたいけど、自分一人では不安。

わたしの場合はどうしたらいいの?

という方は、個別相談をご利用くださいね。

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